マニキュア

種さんの日記を読んで思い出した、

今となってはかなりどうでもいい大学時代の記憶。

実際に

「お前といても女って感じしないよな(カラッと)」

と口に出して男子に言われるような

男子の集団の中にひとりでいても普通なような、

「ちやほやされるでも姐御肌でもなく、対等」

と後輩男子に当時の立場を言われるような、

そんな感じで

男女によって態度が変わる・・・

と言っても男子の前でぶっきらぼうになり(自意識過剰)

女子の前でのほうが気にせず女子らしく(女子大は楽でした)

という感じで

服装もジーンズにTシャツ、ディパックにスニーカー

という私の大学ではワリと珍しいほうで

お化粧も申し訳程度にはしていたけど

まだまゆ毛を描く人は少ない時代

マスカラだって透明だった

爪はトラウマがあるので伸ばせないのだけど、

その日は本当に珍しいことに、その短い爪に

ほぼ透明のピンクのマニキュアを塗っていた。

確かサークルの新人勧誘だったか

同期男子と後輩女子たちと私はいて

後輩女子はワリときらきらしたマニキュアを塗っていた。

同期男子は興味深そうにマニキュアの塗られた指を見て

「へー」とか「綺麗だね」とか「塗るの大変そう」

なんて言って、

それから、

こちらを振り返って、

「お前、絶対そういうの塗らないよな!」

と言った。

「当たり前じゃん、するわけないじゃん」

と両手を軽く握って答えた。

汗が出た。

爪を見られないように気を付けてその日は過ごして、

家に帰ってすぐマニキュアを落とした。

全部捨てた、300円くらいのマニキュア。

別にその男子が好きだったわけでもないし

それ以降マニキュアはしていない、

なんて心の傷でもないけど、なんとなく、思い出したのですわ~。

かなりどうでもいい話。