陳さんに救われた話

なんとなく。

今日はすべてにおいていまひとつ、

睡眠不足で朝の目覚めも悪く、

学校に郵便物をチェックしに行っても特になし、

お昼前にお菓子を食べすぎ、

陳さんとの互相学習も頭がぼーっとしてダメ、

出かける間際にヘンな中国人につかまり

(しかも聞き取りが全くダメ)、

バイト先でもなんとなくうまくいかず・・・

今日はひとり飲みだな。

とビールを買って帰った。

部屋着に着替えて、

洗濯機を回し(人が少ないので空いている)、

ビールを飲みつつぼんやりしていると、携帯に短信。

「今日は腊八節です。みな腊八粥を食べます。」

陳さんから。

「じゃあ、私も食べないとね・・・どうしよう!?」

学食もすでに閉まった後。

似たようなものがスーパーで手に入るかな。

なんてぼんやりしていると、

「ちょっと待ってて。」

陳さんは最近学校の近くに引っ越して来たけど、、、

まさかね。

と思ったら、そのまさかだった。

お椀ひとつ(だけ)を手に陳さんがやってきた。

「冷めちゃったけど、どうぞ。」

学校の近くとはいえ、歩いて10分はかかる。

マイナス10度の中・・・それは冷めるよ。

昨日は新疆人(と中国人)に騙され、

他の中国人にも利用されてるだけ?

バイトからの帰り道、日本に帰りたくなっていた私。

だからやめられない。

お粥は甘くなく、滋養に満ちた味で・・・本当に美味しかった。

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