すきはすき

団地好きな人が増えているのか。

それとも恥ずかしくなくなったのか。

市民権を得てきたということか。

今までは

「団地がすき」

と言うと

「・・・変わった人もいるもんだね」

「団地好きという分類があると知らなかった」

「団地妻?」

「・・・はあ?」

などだったのが、

最近は、

「ああ、工場とか流行ってるみたいだね」

タモリ倶楽部とか?」

「なんか格好いいね」

「写真とかすきなの?」

となってきている(ような気もする)。

セーラー服の少女の頃から

(中2の文集に「団地がすき」と書いたのだ!)

ひっそりと団地を好み

多摩ニュータウンという言葉に憧れ

いろんなつめたい視線や偏見にも耐え

しかし団地すきであり続けてきた私は

流行のいい加減さ

多数決の怖さも知っているけれど

すきなもんは、すき。

それでいいじゃん。

とか、ワリと思う。

しかし、団地のよさというのはもう、

HPの写真をみて体をくねくねさせ、

ひとりで「わあ~」と声をだし、

そのため帰国しようかとか、

それ程なまでのもので、

自分の場合は文科系団地すきなので

造形美とかよりむしろ

存在そのものだったり

家族が中につまったものということだったり

都市そのものだったり・・・

語りつくせない。

いつか団地語りナイトとかやりたい・・・夜明けまで。