でも幸せなんて何を持ってるかじゃない、何を欲しがるかだぜ

ひとり、部屋で「はっぴいえんど」を聞く。

「春よ来い」がひびく。

「12月の雨の日」がささる。

はっぴいえんど」が沁みる。

自分の持っていないもの・・・

お金、恋人、常識的な親、仕事、旦那、家庭、才能、美貌、愛嬌、

それを持っているからイコール幸せ、とは言えない。

何を欲しがるか。

何をもって幸せとするか。

焼き芋のにおいで幸せな気もちになれる。

ヤマザキランチパック」とプリントされたタオルハンカチで笑える。

明石家サンタ」が見られないクリスマスがさみしい、と思う。

お正月を楽しみにする心がある。

学校の窓枠を見て「綺麗だな」と思う余裕がある。

(さびついて、くすんでいるけれど。)

好きな歌がある。

会いたい人がいる。

笑える。

こういう日々こそが「欲しいもの」じゃないか。

結構、幸せじゃないか。

むかし6年間一緒に過ごした人と

一緒にいなくなってから6年以上経つ

ということに思い至る。

思い出すことも殆どなく

むしろ思い出さないようにしてきた6年間のこと。

かわいそうな6年間。

その後の6年間、いろんなことがあった。

6年間とはそんな年月だ。

その間の6年間もいろんなことがあった、ということ。

そんなに長くもないけれど、

そんなに短くもない。

戻りたいとかしがみつくとかではなくて、

ただその時間があった、ということを認識してあげたい。

ちゃんと、連れていってあげたい。

この先の私の進む道に。

ハンカチは1枚1元(約15円)でした。

衝動買い。

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