突然部屋の明かりが消えた。
懐中電灯代わりの携帯を持って廊下に出ると
隣のコンゴ人も携帯を持って廊下にいた。
ふたりでフフッと笑う。
一緒に警備員のいる別棟に行く。
みんなも携帯を持って廊下をうろうろしている。
ぴかぴかして綺麗。
月も雲の陰から見えて綺麗。
警備員は
「なに、ここでは良くあることだ」
「なんだ、なにか問題あるか?」
「もうこうなったら寝ろ」
「じゃなかったら今日は酒飲みに行ってもいいぞ」
(本当は門限は11時まで)
と上機嫌。
もう仕方ないかな、と思ったところで灯りが着いた。
*
夕飯は隣のコンゴ人とその友だちの
そして私とで外に一緒に食べに行った。
(体調が悪いから断るつもりが言葉の問題で断れず。)
コンゴ人とセネガル人は本科生で中国語はペラペラ。
店の人に「何人だ?」と聞かれて
「中国人だ、でも重慶出身だから普通語は上手くないんだ」
と言い張っていたのが可笑しかった。
店の人も笑っていた。
ジロジロ見られるのを逆手に取ってか
いろいろなことを仕出かすのでちょっとハラハラする。
でも愉快で気持ちのいい人たち。
いつも固まっているから同じ国かと思ってた。
みんな、多分国ではエリートなんだろう。
がんばってね。